泥棒美術学校を読みました。
泥棒美術学校を読みました。
続編として2年前に出たプロ美術家になる!という本を受験時代に買い、非常に影響を受けたので
久々に読み返そうと思い立ったのですが、どうせなら前巻にも手を出してみようと思いこちらから読んでみました。
時代を逆行する形で手にとったのですが、17年も前の本なのに中身は今でも通用することばかりで驚きました。
絵を描く上での画材的な技法も載っていますが、メインは
“良い絵描き”“プロの画家”になるために大切な“心構え”についてです。
そのエッセンスがこの本の中に凝縮されています。
というのも、(自分が知っている狭い範囲ではありますが)人気のある画家や
いいなぁと思った絵、ぐんぐん成長する人に共通して当てはまる事ばかりなのです。
僕自身が特に衝撃を受けたのが、画題の見つけ方についてのお話です。
汽車に乗ってどこか遠くへ行けばいい画題が見つかると思うのは大間違い。遠くと言っても、あちらの人にとっては近いところ。特別、絵になる題材が転がっているわけではない。もし、遠くへさえ行けばいい題材にぶつかるのだったら、あちらの人にとって遠い所、つまり今、僕のいるここ。ここにだって絵になる題材はいっぱいあることになる。気がつかないだけなんだね。見慣れたここに絵になる構図や題材がいっぱい転がっていることを。要は発見する目と心を持つことではないか。
漠然と、異国の地へ足を踏み入れたら凄い絵が描ける気がすると、常日頃思っていたのですが
よく考えたら僕にとって異国でも、現地の人間にとっては日常風景なのですよね。
普段観察する意識、意欲が抜け落ちていたのをいたく反省しました。
読み終えると、ものすごく創作意欲が湧いてきました。
僕は油絵の具を使わないので若干意見が食い違う所もありますし、
“画壇での”プロになる事は誰しもが望んでいるものではないと思います。
しかし、クリエイターならば目を通して損はない本です。
何より、知っていれば回避できるありがちな失敗例も沢山載ってますしね。
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