かにみそにっき

作家。美術書などを中心に、本・絵本・映画についてのメモ。

読んだ(一般書)

やがてこころの底ふかく沈んで 「考えの整頓」の感想。

NHKEテレのピタゴラスイッチや、2355,0655でおなじみの クリエイターの佐藤雅彦さん。(2355って何?という方は今すぐ検索!) この本は、彼が暮しの手帖で連載している「考えの整頓」というコーナーが 書籍化されたものです。(2014年4月現在も連載は続いて…

人間は言語創造するいきものだ 記号論への招待

記号論への招待 という本を読みました。 我々が普段用いている記号の中で最も身近なものであり、決して切り離すことの出来ない “言語”を主な題材として記号の持つ役割、性質を読み明かしていきます。 膨大な記号論への旅に我々を誘ってくれるとても面白い本…

何でも見てやろう

時は50年代、著者の小田実氏は「何でも見てやろう」をモットーに 世界旅行へ向かいました。その壮大な旅の記録です。 500ページ近くというボリュームに読みきるのに時間がかかりましたが、 時代を感じさせるけど、感じさせない面白い本でした。 痛快! この…

荘子を読みました

紀元前2、3世紀前に実在した荘子という中国人の教えをまとめた本です。 今から2300年も前の人間の考えなのに、今読んでも新鮮に受け止められるのは衝撃的です。 特に例え話が秀逸で、普通の人が一歩引いたそのまた一歩後ろから物事を捉える視点には考…

生きる事はかなしいこと-生きるかなしみ-

山田太一編の生きるかなしみを読みました。 世の中何かと前向きに明るくとか、何だって出来ると希望を持たせる情報が飛び交っていますが、 残念ながら現実は、どうしようもならない事ばかりです。かなしみだらけです。 それは誰だって本当はわかっているはず…

一人では生きられないのも芸のうちを読みました。

(非)常識すぎて誰も言わないでいた事にあえてメスを入れた本ですが、 cancam一人勝ち市場から読める、若い女性のみんなから好かれるメチャモテ思想 から始まり、 若者がすぐに会社を辞めてしまう労働への誤解 自己追求が先行する社会が歴史的に異常である…

谷川俊太郎質問箱を読みました。

実は谷川俊太郎さんの作品は全く読んだことないです。 表紙が可愛らしかったので思わず手にとっただけです。 (ほぼ日はそういうところが巧みだなぁと思います。) 谷川さんがほぼ日の読者から届いた質問に答えるという本なのですが、 一ヶ月前に読んだ生協…