2010年個人的映画(+α)まとめ
今年みた“印象に残った”作品を整理して挙げてみました。
ふるいにかけてみると、何とも言えない“におい”のあるレパートリー。
来年は上映作をたくさんみれたらと思う次第です。
※一度記事で紹介した作品は、別途リンクを参照して下さい。
アクロス・ザ・ユニバース [Blu-ray]
こちらの記事参照
カヴァー曲の良さによりビートルズに改めて興味を持てた作品。
米海軍基地で海兵隊員が殺された。被害者は同じ部隊の上等兵と一等兵。
彼らの弁護人に任命されたダニエル・キャフィ中尉(トム・クルーズ)は、
二人が組織的な暴力的制裁、通称「code red」の遂行を命じられていた事を知る。
海軍基地という狭い設定ですが、非常に良く出来た作品。
ジャック・ニコルソン演じるジェセップ大佐の悪人面のインパクトが
主演のトム・クルーズの存在感を全部持っていっている作品。
ニコルソンを観るだけでも価値がある。一作。
ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]
こちらの記事参照
ヒロインのベッキー関連の検索ワードでこのブログを訪れる人が多いけど、
確かに魅力的なヒロインですね。
水をかけられると、増えて、
夜中の12時以降に食べ物を口にすると凶暴化する不思議な動物モグワイ。
今度は超巨大ビルの中を彼らが大暴れする。
「歯に食べ物を挟んだまま真夜中を向かえたらどうなるんだよ」
というタブーにわざわざ触れたり、前作を皮肉ったり、あらゆる映画をパロったり……
とにかくやりたい放題。ついには“映画そのもの”までも破壊します。
むちゃくちゃですが、伏線をきちんと回収するあたりはさすが……なのか。
ここまでやりきったら、僕は“あり”だと思います。
巨大キングコブラが、町の中で人々に襲い掛かる
CGを駆使したマトリックスが市場を席巻いていた同じ頃、
悲しくなるほどちゃっちい人形のキングコブラが暴れる映画があったのです。
目玉はベストキッドの師匠でおなじみのパットモリタが出ているところ。
中だるみはありますが、突っ込みをいれつつみると笑えてしょうがないです。
キングコブラを倒す衝撃のシーンは必見。
空を飛ぶ殺人魚が人々を襲う
酷すぎて印象に残った一作。時間を浪費するある意味正統なB級映画。
ジェームズキャメロンの初監督作品だけれど、これには
複雑な事情が絡んでいるので、彼を責めるのはお門違い。
元のタイトルはピラニア2ですが、1の監督はジョー・ダンテ。
“グレムリン(2)”の。
卒業に必要な単位を貰うために、教授が担当する
相撲部に入り試合に出ることになった秋平。しかし結果は惨敗。
負けにより相撲に熱が入った秋平は、リベンジの為に猛特訓に励むが……
相撲という題材をコメディとして扱って、スポ根ものとしても料理して
感動にも持っていく欲張りだけど、喧嘩しない映画。
この映画の良さは“当時の雰囲気”と関係している気がします。
大学名が全て有名大学の名前をひっくり返したものなのが面白い。
中古レコードショップを経営するロブ(ジョン・キューザリック)は
同棲相手の恋人が出て行った事をきっかけに、今までの失恋遍歴を思い返り、
自分の何が悪かったのか、当時の失恋相手たちに会い答えを知ることを思いつく。
とても男性視点に偏った恋愛映画。
主人公が時折観客に語りかけるスタイルは
奇抜ではないものの、独特の雰囲気を醸し出します。
また、設定上音楽ネタにあふれているのも特徴的。
後にスクールオブロックの主役を張る、ジャック・ブラックも出演。
ちょっとだけ流れたbetabandのDry The Rainという曲が気にいりました。
バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 Blu-ray
・バグダッド・カフェ
旅行途中に夫と喧嘩別れしたジャスミンは、重いトランクを引きずり
あてもなく歩く。やっと見つけたのはバグダッド・カフェというモーテルと
ガソリンスタンドを兼ねた寂れたカフェだった。
カフェに集まる癖の強い人達が、ジャスミンの優しさを通して成長していく物語。
ストーリーの素晴らしさもさることながら、特に魅力を感じたのが
鮮やかな色彩の映像。監督の強いこだわりを感じました。
ナチスの残党であるメンゲレ博士が、2年以内に
94人の人間を殺害する計画を立てていることがわかった。
果たして、彼の目的は?
今年一番のダークホース。
殺された人間の一家には、なぜかそっくりな顔の少年がいる。
謎が謎をよぶサスペンス映画。
(ちなみに、この少年の小憎たらしさは尋常じゃないです)
あまり映画の情報をつかまずに観る事をおすすめします。
「BECK」 通常版 [DVD]
こちらの記事参照。
あげた中では、唯一映画館に足をはこんだ作品。
漫画原作もの、邦画ってだけで先入観で嫌悪感を抱きがちなのですが、
なんだか擁護したくなる何かがあった一作。
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]
こちらの記事参照
ロードムービーは好きなジャンル。
海底にあるペッパーランド王国が、アンチミュージックのブルー・ミーニー軍が攻めてきた。
ただ一人逃げられた指揮者のオールドフレッドは、潜水艦に乗り込みビートルズに助けを求める。
とってもポップなアニメーション作品。
とにかくあらゆるアニメーション技法に果敢に取り組んでいて面白い。
曲は知っているけども……という人が大半だと思いますが、
デジタルリマスター版は映像、音楽共に現在の鑑賞に堪えうるものに
なっているので、古さをあまり感じません。
大人からこどもまで楽しめる作品。
事の次第 [DVD]
HPあり。
現代アーティスト二人による映像作品。
元祖ピタゴラスイッチ。ただし巨大。どこか不気味な装置を淡々とみるだけなのに飽きません。